私の母は何かするたびに、「これしていい?」って私に聞いてくる。
それがどうにも気になって仕方ないし、なんなら少しイラつく。
もっと自由にしたらいいのに。いちいち聞かなくても、誰も怒らないのに。
けれど、あるときふと気づいた。
私はなぜ、その言葉にこんなにも反応しているんだろうって。
もしかして私は、
「自分の正しさを誰かに委ねる感じ」が苦手なのかもしれない。
それを見ていると、自分が息苦しくなる。
でもそれって――
実は私の中にも同じ部分があるからかもしれない。
「これでいいかな?」って、人の顔色をうかがったり、
「誰かにOKって言ってほしいな」って思ってしまう瞬間。
私だって、完璧に自分を信じられてるわけじゃない。
でも、それでも「自分で決めていいんだよ」って言ってあげたいと思ってる。
だからこそ、母の言動にザワッとしたのかもしれない。
人にイラッとしたときって、
実はその人が“私の奥にある、まだ整ってない部分”を鏡みたいに映してくれていることがある。
だから最近は、そんなザワザワを感じたら、振り返ってみたいと思ってる。